[クルマを購入する際にスタイルや走行性能、使い勝手などがメインですがボディカラーを選ぶのも楽しみのひとつではないでしょうか。
人気カラーのブラック&ホワイトカラーをはじめ、最近の傾向としてグレー系だったり光の当たり具合で色合いが変わったりするボディカラーもあり楽しませてくれますね。
今回は、洗車キズなどが気になりリフレッシュして綺麗にされたいとカーコーティングのご依頼でお持ち込みいただきました。
ボディカラーは、日産の「KH3スーパーブラック」でトヨタ202同様に磨き屋泣かせのデリケートな塗装となっております。
さらにスクラッチシールドという自己復元機能を兼ね備えた特殊な塗装で、磨く際にも仕上げていく過程で色々と気を遣い神経をすり減らす困難なボディカラーです。
ボディの状態を診断ガレージにて特殊照明を照射し確認させていただいたところ、お客様が気になさっていた通り洗車キズや侵食ジミなどが目立つ状態でした。
なるべく新車のように綺麗にされたいとのご要望でしたので、ハードポリッシュコースをご提案させていただきました。
磨き専用ブラックブースにて洗浄後、あらゆる角度から確認させていただきルーフに関してはスクラッチシールド特有の状態で、まるで針で無数に刺したような小さい穴が侵食しており、その他も水ジミの侵食痕や円を描いた洗車キズが見受けられました。
まずは、ダメージ部分を粗磨きで塗装表面を一枚剥ぐようなイメージで磨いていきますが、塗装の膜厚も低いためむやみやたらに削るのではなく、最小限に抑え塗装を労わりながら磨いていきます。
粗磨きを終えたら仕上げていくのですが、スクラッチシールド塗装はデリケートなので塗装を理解した上での技術が要し、アペックスでは長年培った技術や知識を兼ね備えていますのでポリッシャーやバフやコンパウンドを変えながら幾度と工程を重ねて磨き、塗装本来が持つ色味や艶感の美しさを復元しコーティングの密着性を高めていきます。
美観だけではなく効果を最大限に発揮できるように促し仕上げた塗装面を長期的に保護するコーティングは、駐車環境や使用頻度、お客様の好みなどを考慮したうえでプレミアムグレード親水性「スーパーハイドログラス」を施していきます。
また、ヒーティングブースにて完全乾燥しコーティングの性能と輝度をアップさせます。
スーパーブラックならではの奥深く漆塗りのような黒々とした濡れ艶が、ボディラインを引き締め煌びやかな輝きと精悍さが増した仕上がりに、お客間も大変満足して喜んでいただき、今後のお手入れ方法などで綺麗を維持するご案内などもさせていただきました。
お車は一台一台状態が異なり、状態によっては思い通りの仕上がりにならないこともありますが、大切な愛車を長くお乗りいただくためには塗装を労わる必要がございます。
塗装の膜厚には限界があり、削ってしまったら元には戻せないので深いキズや侵食ジミが残ってしまうこともありますが、再施工なども考慮した上での判断となります。
その瞬間の綺麗だけではなく、長期的にみた美しさをご提案させていただくのもお客様の素敵なカーライフを送っていただくのもアペックスの「志事」でございます。